こんにちは。転勤族暮らしづくりコーチの山下イクミです。
コミュニケーションについて学び始めてから、景色がかわったと感じることがたくさんあるのですが、この「ふたりなら悲しみは半分に、喜びは倍に」という言葉もそのひとつです。
あなたは、この言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
この記事の内容
喜びも悲しみも分け合えると思っていた
この言葉、今までは、こんなふうに受けとめていました。
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楽しいこと嬉しいことも、悲しいこと辛いことも、ふたりで共有できる
一緒に喜べたら嬉しい気持ちも倍になるし、一緒にいてくれる人がいたら悲しみも半分になる
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ただ、前からずっと気になってたんです。
本当に、悲しみって半分になるのかな?
悲しいことや辛いことは、やっぱり悲しくて辛い。
誰かと一緒だからって、簡単に半分になるものではないような気がする・・・
そして最近、なんだかこの言葉って、もっと別の意味もあるもかもしれないなって思うようになったんです。
あなたが教えてくれるさまざまな景色
コミュニケーションを学んで、伝える立場になって、私の中で変わったことのひとつに「目の前の人に興味を持つようになった」ことがあります。
コーチという仕事は、人に興味を持ててなんぼのお仕事ですが、実はもともと私は、他人にはあまり興味をもつ方ではありませんでした。
普通に会話もできるし、友達もいたし、どちらかというと明るくて社交的だったけれど。
でも、相手をより深く知り深く関わるというのはどこか苦手で、広く浅く・・・という関係がほとんど。
実は、離れても連絡を取り合っているのって、唯一、高校の時の仲間だけだったりします。
今思えば、「人」と話をしていても、自分の判断基準で接していて。
自分は正しい、違う意見の人には、自分が正しいと納得させよう・・・といったところが、少なからずあったように思います。
でも、コミュニケーションを学び、伝えていく中で、深くその人のことを知ることの魅力を、だんだんと感じるようになってきたんです。
今、目の前にいるその人の、背景や歴史を知ることで、目に見えている部分がどんどん立体的になって、色づいてくる感覚。
その価値観は、必ずしも私と同じではないかもしれないけれど。
でも、それを「良い・悪い」で判断するのではなくて、「へぇ、そういう感じ方をするんだなぁ・・・」って思えると、それもまたひとつの、その人の魅力に感じられるようになったりして。
そしてね。
友達の好きなものに、あまり興味をもってこなかった私が、最近、
コーチ仲間の会話を聞きながら「キングダム」ってどんな内容なんだろう?「米津玄師」って、どんな歌を歌ってる人なんだろう?って興味をもったり。(内輪ネタです、すみません。苦笑)
「来年は、一緒にドラえもんの映画を見に行きたいなぁ」(今年は、子供向け映画かぁ・・・って思って行かなかった。苦笑)とか、「娘ちゃんは、どうしてのび太君が好きなの?」って、子供と一緒に話すようになったり。
目の前の人が興味をもっていることにも、なんだか自然に興味をもつようになって、新しい世界が広がることもあるんだなぁ・・・と感じるようになってきました。
見えてきた、もうひとつの意味
このような感覚を繰り返す中で、「ふたりなら悲しみは半分に、喜びは倍に」の受けとめ方も、だんだんと変わってきました。
私とは違う「あなた」のことに興味をもつことで、今まで私が気づかなかったことに出会うことができるし。世の中には、こんな景色もあったんだ!って気づくことができるのかもしれない。
そうすると、嬉しいことや楽しいことに出会う機会も多くなるかもしれないし。
それだけじゃなくて、あなたに興味をもっているからこそ、自分自身の中にも、新しい視点が生まれて、嬉しいことや楽しいことをキャッチするアンテナも増えていくのかもしれない。。。
悲しいことや辛いことがあったときも。
あなたの悲しみ、私の悲しみ、悲しみに出会う機会は増えるかもしれないけれど。
そんなときに、私の見方でしか見ていなかった事実を、「あなた」が私とは違う見方から見ていたら、そこに違う意味を見いだせるかもしれない。
そしたら、気がついていなかった大切なことに気づく、きっかけになるかもしれない。。。
今、感じている「悲しみは半分、喜びは倍に」の意味
「ふたりなら悲しみは半分に、喜びは倍に」という言葉は、ただ物理的に半分になったり倍になったりするのではなくて。
私と「あなた」という違う人間同士だからこそ、違う価値観や感じ方を持っているからこそ、見え方が広がって。視点が増えることで、喜びや幸せを感じる機会は倍になるし、悲しみも半分にすることができるのかもしれない。。。
今の私は、そんなふうに感じています。
でも、これも「今」の私の感覚。
1年前までの私と、今の私で感じ方が全く違うように、もしかして1年後の私は、もっと違う意味を見いだしているかも知れないです。
そして、コミュニケーションを学び続ける魅力って、そんなところにもあるようにも思います。
自分の人生がより良くなるように、自分の辞書を書き換えたり書き加えていく作業。
自分の可能性を感じる作業でもあるように思えて、私はとても好きです。
「ふたりなら悲しみは半分に、喜びは倍に」
皆さんは、この言葉、どのように感じていますか?
TCS認定コーチ 山下イクミ