「お母さん、『すごい』って言わないで!」子どもがほしかった褒め方とは

皆さんは、子どものことを褒めたいとき

どんな言葉がけをしているでしょうか。

そして、その言葉は、

子どもにとって「嬉しいな♡」と感じる言葉でしょうか。

 

 

「お母さん、『すごい』って言わないで!」

これは、娘が年中さんのとき、よく私に言っていた言葉です。

 

「そっか~、〇〇ちゃんは何て言われると嬉しいの?」

そう聞いてみると、こんな言葉が返ってきました。

 

『すごい』じゃなくて『びっくりした!』って言って!

 

この言葉に、当時の私は、

「???」「そうなんだ・・・」

くらいにしか思わなかったけれど

 

マザーズコーチングを受けて

娘がなぜ『すごい』という言葉が嫌だったのか

なぜ『びっくしりた~』って言ってほしかったのか

 

それはちゃんと理由のあることで

私たちが見逃してはいけない

大切な違いが隠れているんだと気づかされました。。。

 

この記事の内容

幼稚園の先生の「褒め言葉」

娘の入園を控えた3月の下旬

急な転勤が決まり

いろいろな事情が重なり

入園式3日前に新居に滑り込んだ私たち。

 

「入園式に出させてあげたい」

「みんなと一緒にスタートさせてあげたい」

 

その思いで

社宅に住んでいた方の口コミなら大丈夫だろうと

急いで幼稚園を選びました。

 

いま思えば

十分に見学もせずに決めてしまったのが

いけなかったのだけれど。。。

 

その幼稚園は

それまで未就学児クラブで通っていた

幼稚園とはまったく逆の教育方針で。

 

先生に言われたことを

「素早く正確に」行動することが求められ

 

慎重に周りを観察してから

行動する娘には

それがすごく難しく・・・

 

毎日先生からたくさんの叱咤の言葉を浴びながら

うまくできない自分と戦い続けて

家に帰ると壊れたように泣きわめき暴れ回っていました。

 

きっと

「できた」「できない」を瞬時に判断される環境の中で

娘はいろいろな気持ちを味わっていたのだと思います。

 

 

その後、悩んだ末に

年中さんへの進級を機に新しい幼稚園に転園。

 

新しい園の先生は

子どもの「今、この時」を大切にしてくれ

 

あれだけ荒れて

幼稚園への足取りが重かった娘が

 

たった数日で

幼稚園の門をくぐりぬけると

玄関まで笑顔満開で走っていくようになりました。

 

後から知ったことですが

実はこの『びっくりした~!』は

幼稚園の先生がよく言っていた言葉でした。

 

そして

 

私が『びっくりした~』と言い換えると

それはもう

はじけそうな笑顔で喜んでいました。

 

その「褒め方」で伝わってる?

『すごいね』

『びっくりした〜!』

 

あなたはこの2つに

どのような違いを感じますか?

 

伝えたいことは同じでも

言葉の選び方ひとつで

誰に言われるかで

伝わるメッセージは180度変わってきます。

 

そして

 

大人は無意識に使っているかもしれない言葉でも

子どもは大人が思っている以上に

その違いを敏感に感じ取っているのかもしれない・・・

そんな風に感じています。

 

 

もしかして彼女は

『すごいね』という言葉から

前の幼稚園での先生の表情や口調を思い出したり

評価されているような感覚を思い出して

苦しい気持ちになったかもしれないし

 

『びっくり~』という言葉には

転園先の先生の表情や口調

言葉の後のいろんな関わりが思い出されて

楽しい気持ちになったのかもしれないし

 

コミュニケーションの学びをされている方は

「Iメッセージ」「YOUメッセージ」という

キーワードを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

伝わったことが伝えたこと

 

「褒める」ということも

奥が深いものなのだなと思います。

皆さんは、誰に何と褒められたら嬉しいですか?

マザーズティーチャー 山下イクミ

 

\子どもとの信頼関係を築くコミュニケーション/

マザーズコーチングスクール

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教員として、いち母親として

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