私もいつも、オリエンテーション講座の最後に紹介している『鏡の中のぼく』。
今日は、この絵本について紹介させていただきます。
記事の最後には、YouTube版の『鏡の中のぼく』(無料)もありますので、ぜひご覧ください。
この記事の内容
『鏡の中のぼく』に込められた想い
この絵本は、マザーズコーチングスクールの代表である馬場啓介の、「この世から孤独な思いをしている子どもをなくしたい」という思いから生まれた絵本です。
『鏡の中のぼく』のホームページには、このように書かれています。
この絵本は、この世で、もっとも難しく尊い役目である”子育て”をがんばっているママに贈りたい物語です。
もし、この絵本を日本、そして世界中のママがこどもに何度も声を出して読んでくれたなら、世界から必ず”いじめ”はなくなると信じ、コーチングのプロである著者が自信を持って書き下ろした第1作目の絵本です。
なぜ著者がこの絵本にそんな魔法のような力があると確信しているのかは、ぜひ読んでみて「ん?」「ん?」を繰り返しながら、こどもと考えてみていただけたら幸いです。
この絵本で、一人でも多くのママとこどもの笑顔が増えることを願っています。
『鏡の中のぼく』をはじめて読んだときのこと
私がはじめて『鏡の中のぼく』を読んだのは、マザーズコーチングスクールを受講して間もない頃でした。
コーチングの絵本と聞いていたので、「どんな意図があって書かれてるのかな」と少し裏を読むような気持ちで、読んでしまっていたのですが・・・なんだか後半に向かうにつれ、いつのまにか物語に引き込まれてしまい。
いつのまにか目頭が熱くなっていました。
「ぼく」の気持ちももちろんですが、「ママ」がどうしてそこにいるのか、「ママ」はどんな気持ちだったのか。たくさんの疑問とともに、自分の中にいる気持ちも一緒に入り交じってきて、なんとも言えない感覚になりました。
そして、驚いたのが、しばらくしてから、また読み返したときのこと。
前回と、まったく違った「ぼく」や「ママ」の気持ちが見えてきたんです。あれ?あのときはこう思ったけど、いまはこう思っているように感じる・・・
そして、その違いが生まれた理由も、自分ではなんとなく分かっていました。「あ、私、子育てへの感じ方が変わってきたからかも」
マザーズコーチングを受講する前は、本当に辛くて苦しくて孤独で、人生の修行だと思っていた子育て。
それが、少しずつ変化して、「子どもって面白いかも」「子育ての楽しさって、こういうことなのかな?」と思えるようになってきた頃でした。
あ、この本って、読む人の今の気持ちや状態で、感じ方がこんなにも変わるんだ・・・
驚きというか・・・その感じ方の変化が、衝撃というよりも、あまりにもすっと心に馴染むものだったから、ただただ「私、いま、こんな気持ちなんだ」と素直に感じました。
子育てをしていると、たくさんの思いに飲み込まれているときもあります。
それは、自分自身の感情であるときもあるし、誰かに言われたことだったり、他人の評価を気にしてのこともあるかもしれない。
そんなときに、この『鏡の中のぼく』をみると、スッと素直な自分の感情に出会えて、「あ、そっか。私、いまこういう状態なんだ」って、自分を知れる機会になるような気がしています。
そして、いちばん大切な人って誰だろう?いちばん大切な人を大切にしたいな、そんなふうに、改めて感じさせてくれるんです。
『鏡の中のぼく』を子育て中のママに読んでほしい理由
いちばん大切な人って誰だろう
いちばん大切な人を、大切にするって、どういうことだろう
もし、世界中の人が、いちばん大切な人を大切にできたら。
この世からいじめも、争いもなくなる。
こんな著者の言葉を読んだとき、ちょっと大げさじゃない!?って最初は思ったけれど。
でも、実際に繰り返しこの絵本を読んでいると、そんな言葉も嘘じゃないと思えてきました。
子育て中のママは、我慢してしまったり、自分を責めてしまったりすることも、きっとあると思います。
そんなときは、ぜひこの『鏡の中のぼく』の絵本を読んでみてください。鏡の中のあなたが、きっと何かを教えてくれると思うから。。。
そして、子育てを頑張っている自分自身や、子どものことが、いつもとちょっと違って見えるかもしれません。
YouTube版『鏡の中のぼく』(無料)
『鏡の中のぼく』は、YouTube版の動画(無料)でも見ることができます。
とても素敵な音楽とともに、静かにすすむ物語は、絵本とはまた違った味わいがあります。
わが家の子どもたちも、大好きな動画。ぜひお子さんと一緒に見てほしいなと思います。
絵本版をご希望の方は、Amazonでもご購入いただけますよ。
マザーズティ-チャー 山下イクミ