この週末、息子の幼稚園の造形展がありました!
毎年、幼稚園いっぱいに、小さなものから大作まで、たくさんの子供たちの作品が飾られる造形展は、親にとっても楽しみな行事です。
今年は、10月の台風で中止になってしまった幼稚園バザーも同時開催することになり、造形展の規模も小さくなってしまいましたが。
「今日ね、ドーナツつくったんだよ!」
「Namilymartやるんだよ!」
と、息子も毎日、造形展に向けていろいろなものを作るのが楽しいんだな、ってとても伝わってきていました。
そんな造形展の作品。きっと、大切に作ってきたんだろうな。と思って、今年もちゃんと飾るスペースを準備しておいたんです。
でも・・・実際、飾ってみたら。
「ドーナツ(造形展の作品)どこにしたの!?」
「玄関のディスプレイコーナーに飾ったよ♪」
「えーーーーー!なんでーーーーー!」
と子供たち2人の大ブーイング!!!
あれ?あれれれれ?????
この記事の内容
子供の作品は飾るといい?
こんにちは、整理収納アドバイザーの山下イクミです。
みなさんは、子供が園から作品を持ち帰ってきたときに、どのようにしていますか?
よく、子供の作品は飾ってあげるといいですよ!と聞きますよね。
飾ってもらえると子供も嬉しいし。親子の関係という視点からいえば、子供を認めてあげることにもなるし。整理収納の視点からいえば、飾ってあげることで気持ちも満足するので、その後、作品を手放しやすくなる(写真などで残すなどして)って。
だから私も、当たり前のように「造形展の作品だし、飾ってあげよう」って、何の疑いもなく思っていたのですが・・・
「なんで飾ったのーーーー!嫌だーーーーー!」って言われちゃったわけです。
はじめはなんで!?と思ったのですが、子供と少しお話してみたら、その理由がわかってきました。
子供は、なぜその作品を頑張ってつくってきたんだろう?
息子「どこにドーナツあるの?」
私「玄関の、ハロウィンを飾っていたところだよ」
息子「取ってくる!」
私「・・・あった?」
息子「あったーーー♡」
ゴソゴソと袋からドーナツを出そうとする息子・・・
私「あれ?出しちゃうの?そのままの方が、飾るとき綺麗かなって思ったんだけど」
息子「えーーーーー、遊びたい」
私「あ・・・遊びたいの?」
息子「うん♡」
私「そっかー。お母さんは、ドーナツがかわいいから、みんなに見てもらいたいなって思って、玄関に飾っちゃったんだけど。息子君は、遊ぼうと思って作ってきたんだね!」
息子「うん!遊んでいい?」
私「いいよ、いいよー!」
作品の収納に常識なんて、ない!あるのは・・・
そう、息子は、造形展のこの作品を「家でお姉ちゃんと遊ぶ」ために、大事に大事につくってきたのに。
私は、整理収納の雑誌やブログで良く見かける、一般的なことに囚われちゃってたんですね。
もちろん、息子も、飾って欲しい作品を作ってくることもあります(父の日や母の日の作品は、飾って欲しいモノかな)。
でも、必ずしもそればかりではなくて・・・
造形展っていう、大人からすると「飾る」ために作ったように思いがちな作品でも、子供にとっては、違う目的で作っていることもあるんだなって。あらためて気付かされました。
大切なのは、作った息子の気持ち。
誰のために、何のために、一生懸命つくってきたのか、なんですよね。
「お母さん、食べていいよ♪」
差し出してくれたドーナツが、その答え、だったんだね。
マザーズティーチャー 山下イクミ