こどもが自分で、幼稚園の持ち物準備ができるようになったらいいな。
そう思っているお母さん方も多いのではないでしょうか。
自分で身支度できることは、自立への一歩でもあるし、毎日の身支度が自分でできるようになると、お母さんも楽ですよね(*^^*)
わが家の子どもが通っている幼稚園は、給食があるため、毎朝の身支度は、主に「お着替え」と「給食セット」準備。
今日はこのうち、「給食セットの収納」についてお伝えしてみたいと思います。
この記事の内容
「やらせよう」「やりなさい」だと子どもは動かない
実は、長女が幼稚園生の時も「じぶんでできるように」と収納を工夫してみたことがありました(当時はまだ、整理収納を学ぶ前)。
写真のように、カゴの中に、給食セットとして持ち物をまとめて入れておき(整理収納用語で、グルーピングといいます)、娘がそれを給食袋に入れて、幼稚園バッグに入れる、という方法でやっていたのですが・・・
実はこのとき、長続きしなかったんです。
もしかして、言われたことをきちんとできるタイプの子だったら、できたかも!?ではあるんですが、
基本的に娘は「やりたい」と思うことはとことんやるけれど、「やりなさい」では動かない子。
なのにこのときの私は、仕組みを全部自分目線だけでつくって、「こうしなきゃいけない」「こうしなさい」と子どもにも自分自身にも押し付けてしまっていたんです。
だから、できたときは褒めることもできたけれど、できないと口調が強くなってしまったり・・・
お互いに苦痛になってしまって。
そんな訳で、当時の娘と同じ年中さんになった息子には、
もっと「楽しく」準備できるように!
私ももっと「楽に」できるように!
そして、毎日はできないかもしれないけど、
やるぞ!と思ったときにできるように!
という目標にして、こんな風に給食セットの収納と声かけをするようになりました。
お母さんが「楽に」できるような工夫
え!?子どもの前に、お母さん!?と思われる方もいるかもしれませんね。笑
でも、これ、実はとっても大切なことなんじゃないかな?と思っています。
子どもって、一度やれば毎日できるようになるとは限りませんよね。
・・・というか、できないのが普通。
だから、お母さんにとっても、それを準備することや、お手伝いしてあげること、そして時には子どもの代わりにやってあげることが、「楽」ということは、
子どもができるようになるまで継続してサポートしていく上で、とっても大切なことだと思っています。
私の場合、何が「面倒」かと感じていたかというと
- 洗い物をした後に、コップやお箸を子どもの幼稚園持ち物スペースに持って行くこと
- 給食袋やタオルなどの布物が、幼稚園持ち物スペースから離れたところに置かれていたこと
その改善のために、このような工夫をしてみました。
箸やコップは移動しやすい小さなケースに収納
幼稚園で使った箸やコップを洗うときには、シンク上の棚に、このカトラリーケースをスタンバイ。
そして、洗った後は、このように入れて、ケースごと幼稚園の持ち物スペース持って行きます。
え?それだけ?と思うかも知れませんが、
実は以前の私は、箸を拭いてはシンクから2~3メートル離れたケースに入れ、コップを拭いては2~3メートル離れたケースに入れ・・・とやっていました。
今思えば、かなり無駄な動きが多かったなぁと思います。
そのうち自分でも効率が悪いことに気づき、箸・フォーク・スプーン・コップ・歯ブラシ、すべて拭き終わってから、まとめて幼稚園持ち物スペースへ持って行くことにしたのですが。
今度は数は多いし、お姉ちゃんの分もあるため、二人分が混ざってしまって仕分けが面倒になってしまいました。
そこで・・・
1)一人にひとつ、カトラリーケースを準備
2)洗い物をするときには、カトラリーケースをシンクのところへ持って行く
3)給食セットを洗って拭いたら、その場でそれぞれのカトラリーケースに収納
とすることで、手間も省けて、思った以上に楽ちんになりました。
そして、2人分ぜんぶ収納し終わったところで、
4)カトラリーケースごと幼稚園持ち物スペースの、ひとまわり大きなケースに収納
すると、2~3メートルの移動も1度だけですみますし、2人のものがごちゃ混ぜになることもありません。
給食に必要なものはすべて一つにまとめる
そして、今までは別の引き出しにしまっていた、給食袋やタオルも、このひとまわり大きなケースに一緒に収納することにしました。
ちなみに給食袋やタオルは、洗濯が終わると、引き出しにはしまわずに、直接このケースに入れています。
ちょっと見栄えは悪いんですが、こうすることで、お母さんの手間や動きもひとつ減りますし、子どもも準備すればいいものが一目でわかります。
また、幼稚園バッグにしまい忘れていたときも「あ!ケースに残ってる!」と見てすぐにわかるので、うっかりやさんの私とあわてんぼうの娘(笑)の忘れ物防止にも役立っていますよ。
※ちなみにわが家は、給食セットの布物は、2セット用意して、ローテーションして使っています。
子どもも「楽に」できるような工夫
続いて、子どもにも分かりやすくする=「自分でできる!」を助けてあげるための工夫です。
先ほどの、ひとつのケースに幼稚園の給食準備に必要なものをすべて入れておく(グルーピング)。
ということの他にも、わが家ではこんな工夫をしています。
給食袋には子どもでもわかるマークを
ひとつめが、給食袋につけるマークです。こんな感じで、中に入れるものの刺繍をつけています(あ、私は裁縫が苦手なので、おばあちゃん作です ^^;)。
入園したは特に、中に何を入れればいいのか、親も子どももなかなか覚えられないですよね。そんなときに、こういう一目で分かるマークがついていると、親も子どももわかりやすくて、さっと準備ができます。
ちょっとしたことですが、毎日のこととなると、この「何だっけ?」というプチストレスが積み重なっていくもの。小さな工夫が、「やりたい」「やろう」のハードルを小さくしてくれます。
ちなみにこのマーク、刺繍は大変という方もいますよね(私も、おばあちゃんがいなければできませーん!)。
そんな方は、市販のワッペン等を利用してみたり、中身が想像しやすい絵柄の布地を使うというのも、いいかもしれません。
はじめから全部をやろうとしない
そしてふたつめは、はじめから全部をやらせようとしないこと。
できることから、ひとつづつ積み重ねていって、最後に全部できるようになればいいという気持ちでやっています。
大人だって、初めてのことは、少しずつ覚えてできるようになっていくものですものね。
年中さんの息子も、実はまだ、全部自分でやっているわけではなく。
私が、幼稚園バッグと、給食セットを収納したケースを机に持って行き、そこから声がけしながら一緒にやっている感じです。
私が寝込んでしまっているときなんかは、実は自分でやってることもあるので、本気を出せばできるんでしょうけど、ひとり立ちはもう少し見守ってからなのかなぁ・・・
まとめ
子どもは繰り返し繰り返しやっていく中で、だんだんとできるようになるもの。
だから、お母さんにとっても、子どもにとっても、「楽に」そして「楽しく」できることが大切なんじゃないかな?と思って
●お母さんが「楽に」できるような収納方法(→導線や手間の数を減らすことがポイント)
●子どもが「楽に」できるような工夫(→見てすぐに分かる収納やラベル)
●はじめから完璧を求めない
ようにしながら、一緒に幼稚園の持ち物を準備する練習をしています。
今回は、わが家の方法をご紹介しましたが、おうちごと、お母さんごと、そして子どもごとに、やりやすい方法というのは違うものです。
ぜひ皆さん自身や皆さんのお子さんのやりやすい方法や仕組みを見つけてほしいな、と思います。そして、もし収納方法に迷ったら、ぜひ整理収納のプロを頼ってくださいね。
とはいえ、収納の工夫をしても、子どもってなかなか一人ではできない(やろうとしない)もの。
後編では、「楽しい」って思える声かけや工夫について書いていますので、ぜひ読んでくださいね。
↓ ↓ ↓ 後編はこちら ↓ ↓ ↓
整理収納アドバイザー 山下イクミ