子どもが自分で、幼稚園準備ができるように!
ということで、前回は、お母さんも子どもも「楽に」準備ができるための収納の工夫について紹介させていただきました。
でも、子どもって、環境を整えたからってすぐにできるようになるものではありませんよね。
後編では、一緒に「楽しく」身につけていくために、わが家で実践している工夫をちょっとお伝えしてみたいな、と思います♪
この記事の内容
声がけは「タイミング」が大事
タイミング次第でやる気にも嫌にもなる
私が、長女が幼稚園の時の声かけで失敗したと思うこと。
それは「タイミング」。
何かに集中してるときや、「よし!これをやろう!」って思ったときに、お母さんから「幼稚園の準備しよう」なんて言われたら・・・?
そう、大人の都合で子どもに何かをさせようと思っても、きっとたいていの子どもは「いやだなぁ」って思いますよね。
大人だって、そうだし。
なのに、長女が幼稚園児だったときは、娘が何をしているということを気にせず、私が決めたタイミングで準備させようとしていたように思います。
じゃぁ、いつがいいタイミングなの?
というと、きっとそれは、毎日子どものことを見ているお母さん(あなた自身)が一番知っているんじゃないかと思います。
・・・あれ?無責任って思いました?
でも、適当に一般論を言ってしまって、「この時間に準備すべきだ」って思い込んで、子どもに押し付けてしまうことがあるとしたら。
それこそ無責任なのかな~なんて思うんですよね。
だからこそ、いま目の前にいる子どものことをよーーーく観察して、時にはいろいろ試しながら、いいタイミングを見つけてほしいなって思うんです。
(整理収納サポートをするときには、この辺もしっかりお話を伺って、一緒に見つけていくので、ご安心ください♪)
わが家の幼稚園の持ち物準備の「タイミング」
ちなみにわが家の場合はどうやってタイミングを決めたかというと・・・
・6:30~7:00の間くらいに息子起床。
・起きた直後は、トイレとお着替え。
・7:00~7:30の間くらいに朝食。
・朝食後は、お気に入りの録画ビデオを見るのを楽しみにしている。
・時計を読みやすい8:00にトイレタイム(息子も8時だと自分で時計を読めて自分から声をかけてくれる)。
・8:30頃に幼稚園バスがお迎えに来る。
こんな流れから、朝食後~幼稚園バスが来るまでの時間がタイミングなのかな?と考えました。
はじめは、トイレタイムに立った時がちょうどいいかな?と思って声をかけてみることにしたんですが・・・
この時って、お気に入りのビデオを鑑賞中。
続きを見たい気持ちを抑えながら、ビデオをポーズ(一時停止)にしてトイレに行っているのに、その後に幼稚園の給食セットの準備までするなんて、ちょっと難しかったようで。
ものすごーーーく、ご機嫌が悪い状態に陥りやすいことが発覚!!!
そこで、朝食を食べ終わった後、ビデオを見る前に声をかけるようにしたところ、割と落ち着いて向き合えるようになりました。(ホッ)
ちなみに、年中の息子の場合は、本人の様子を見ながら決めてみましたが、できるお子さんは、本人と一緒に考えてみるのがおすすめです。
自分で決めること。
そして、もしうまくいかなったら、叱るのではなくて、もっといい方法をさらに一緒に考えてみる。
ということを繰り返していると、きっと、だんだんと自分で考えて工夫できるようになってきますよ。
子どもが「楽しく」なるような声がけ
子どもにお片付けをしてほしいときに「片付けなさい」と言っても、子どもは片付けてくれない。
ということは、整理収納の話ではよく出てくるお話なんですが。
同じように、「準備しなさい」と言っても・・・子どもってなかなか準備できないですよね。
理由はいくつかあると思いますが。
もし、やり方が分からないのであれば、一緒にやり方を覚えていくことが必要だし。気持ちが向かないときには、やりたいと思うような声かけができるといいですよね。
わが家の声かけ~パクくん登場~
子どもが「やりたいな」と思うような声のかけ方には、いろいろあるとは思うのですが、私の場合は、こんな感じで息子に声をかけています。
「おなかすいたパク~!」「フォークが食べたいパク~!」
袋の口をパクパクしながら、フォークやコップを食べ物に見立てて、「食べたいパク~!」と息子にせがみます(笑)。あまり乗ってこないときは、息子の頭や手を食べてみたりしながら!
そうやって、親子のふれあいタイムにしてみると、子どももなんだかその気になって、ついつい「食べ物」=「フォークやコップなど」を袋に入れちゃうんですよね。
「おいしいパク~!」「もっと食べたいパク~!」
「準備しなさい」って言っていると、私自身もなんだか嫌になることもあったけれど、この方法だと、貴重な親子ふれあいタイムだ~♪と思えて、ちょっと気持ちも前向きになれたりもします。
子どももそうですが、お母さん自身も楽しく思えるポイントがあると、声がけも続けやすいかもしれませんよね。
ちなみに、この後、幼稚園バッグ君も、同じように「僕もおなかすいたパク~!」(←給食袋くんとは、ちょっと声色を変えます)と登場すると、この巾着袋を幼稚園バッグに入れてくれます。
最後は「おなかいっぱいパク~!息子くん、ありがとパク~!」というと、「どういたしまして♪(by 息子)」と満足げな表情に。
そして、さっき見ていたビデオの続きに戻っていきます。
他にもこんな工夫も・・・
他にも
- やれたらシールを貼る!
- ミッションクリアしたらこれができる!とゲーム感覚でやる
- お母さんと競争する!
など、楽しみながらやる方法にはいろいろありますよね。
ぜひ、その子ならではの、やりたくなっちゃうツボを見つけて、親子で楽しく続けていけたらいいな、と思います。
きっと続けていくうちに、ふと「自分でやるよ」という瞬間が来るはず。
その瞬間が楽しみですね♪
まとめ
子どもが一人で身支度をできるようになるには
●やりやすい環境を準備してあげること
●やりたいと思えるような仕掛けや声がけをしてあげること
が必要かな、と実際に自分の子どもたちを見ながら感じています。
お母さんも子どもたちも「楽しく」「気持ちが軽く」、ひとつずつ成長していけたらいいですよね。
実際にうちの場合はどうなんだろう?と
子どもの「じぶんでできた!」をつくる収納アドバイスがほしい方
子どもの根っこを育ててヤル気を育むコミュニケーションを知りたい方
は、ぜひお気軽にご相談くださいね♪
整理収納アドバイザー 山下イクミ