今朝、小学生新聞を見ていた娘が「『マイルール』今日で終わりなんだって・・・」と寂しそうに一言。
『マイルール』は、2007年4月から毎日小学生新聞に掲載されている連載で、私も大好きなコーナー。文筆家の辰巳渚さんが文章を提供しています。
あ、そっか・・・だからか・・・。実は先週、辰巳渚さんの訃報が報じられていたのです。
「娘ちゃん、『マイルール』を書いていた人が、先週亡くなったんだって。だから、『マイルール』も終わりなんだね。お母さんもそのコーナー好きだったから、寂しいな。・・・娘ちゃんも、『マイルール』好きだったの?」
「うん」
「そっか・・・」
この記事の内容
辰巳渚さんとの出会い
辰巳渚さんは、文筆家で2000年に出版された「捨てる!技術」がベストセラーになった方です。
私の辰巳さんとの出会い(といっても私が一方的に知っていただけ)は、青森友の会で衣食住の勉強をしている時。
雑誌を通じてそのお名前を知りました。私自身が整理収納や家族との暮らしについて興味があったこともあり、その後も何度も辰巳さんの記事を拝見することになりました。
プロフィールから、出身大学が同じことは知っていたのですが、大学なんてたくさんの卒業生がいるので「ふーん」程度だったのですが。
今回、事故で亡くなったというニュースから、思いもかけないほどたくさんの繋がりがあることを知ることになりました。
実は、辰巳さんが亡くなられたことを知ったのは、高校の部活動(応援団)のOBOGのLINEグループでのこと。
辰巳さんはなんと、出身高校も一緒で、しかも私が所属していた応援団の先輩だそうで。
ちょうど今、OBOGでの集まりをひっぱってくれている方の1期上の先輩ということもあり、当時の様子もうかがうこととなりました。
出身大学が一緒だっただけでなく、まさか出身高校まで一緒で、部活動まで一緒!
しかもそのことを知ったその瞬間、私は青森の整理収納アドバイザー仲間と一緒に、講座を受けている最中。
整理収納や家族との暮しという、仕事のテーマも一緒で。
なんだかもう、とても遠い存在とは思えず。
「なぜこのタイミングで!?」「亡くなる前にお会いしたかった・・・」と、講座を受けながらも、しばらくは上の空状態でした。
もっと早く出会いたかった!?
「こんなにも共通点の多い方だったなんて!」
「亡くなる前にぜひお会いしたかった・・・。」
「もしかして一緒に何かをできる機会があったかもしれないのに」
はじめはそんなことばかり頭に浮かび、悔しい思いばかり浮かんでいました。
でも、ふと、ある瞬間
「あれ?でも、今回、このようなことが無ければ、ずっと知らないままだったかもしれないよね・・・」
「今、このタイミングで、このことを知れたことは、何が意味のあることなのかも!?」
そんな風に考えが変わってきたんです。
今このタイミングで出会った理由
その時に気がついたのは、私は、雑誌で辰巳さんの記事を読んだことはあったけど、実は本は一冊も読んだことがなかったということでした。
そして改めて、辰巳さんの著書を調べてみると・・・
小学生になったらどうするんだっけ 自立のすすめマイルールBEST
- やっぱりこういうときどうするんだっけ (自立のすすめ マイルール)
- いつもこういうときどうするんだっけ 自立の教科書
- こういうとき、どうするんだっけ 自立のすすめ マイルール
- わたしがおとなになったら 自立のすすめ マイルール
- マイルール 自立のすすめ
- 家を出る日のために (よりみちパン!セ)
- おてつだいの絵本
- ミニマリストという生き方
- 美しく軽やかに 暮らしを整える44の秘訣
- 物の捨て方のこし方―小さく豊かに暮らす
- 「片づけなくてもいい!」技術 (宝島社新書)
- 親子で楽しむこどもお手伝い塾 (寺子屋シリーズ)
- 気づいたときにささっと!ほどほど掃除のしかた (小学館実用シリーズ LADY BIRD)
- 辰巳渚の頭のいい子が育つ「お手伝いの習慣」―面倒くさがる子をやる気にさせる言葉がけのツボ (セレクトBOOKS)
- 子どもを伸ばす自立のための家庭のしつけ
- 父の作法―妻が望む10のこと
- 母の作法―親として、女としてのふるまい
- 親子で片づけが上手になる!―整理のコツを覚えれば頭もよくなる、などなど
な・・・なんだか、私が興味あることとドンピシャなんですけど!!!びっくり!!!
いま、このタイミング出会った理由。
それは後になってみないと分からないけれど。
でも、もしかして、このように辰巳さんが取り組んできたことを知ること、それが今の私にとってとても必要なことなのかもしれないな。
そんな風に思えてきました。
人は出会うべきタイミングで巡り会うもの
人、もの、こととの出会いって、本当に不思議なものです。
最近、なんだか出会いに恵まれすぎていて怖い!と思うこともあれば、辛いことばかりで、今なんで私はここにいるんだろう?と思うこともあります。
でも、私がずっと今まで感じていたことは、必要のない出会いなんてなかったな、ということです。
例えば、中学時代にいじめにあったことも、一度大学を中退したことも、その後の大学時代にアカハラにあって鬱っぽくなっちゃったことも、新卒で入った会社でうまくいかなかったことも、主人の転勤で新潟県長岡市や青森県青森市に住むことになったことも、子育てで悩んだことも・・・
大変だったことも「きっとこれな何かの糧になる出会いであり、経験なんだな」と思えると、その人やそのことを恨まずに、自分や未来を信じて進める気がしています。
今回の、もう実際にお会いできないタイミングで、辰巳渚さん・・・いえ、岡部先輩(辰巳渚さんの高校時代の名字)に改めで出会えたことも。
私にとってはきっとベストタイミングで、きっと大切な巡り合わせなんですよね。
このこと自体に感謝だし、この出会いを生かしていきたいな、と思いました。
最後になりましたが、岡部先輩のご冥福を心よりお祈りいたします。
山下イクミ