今年の夏休み、家族で仙台に行き、トラストコーチングスクール認定コーチ仲間であり、カメラマンでもある和田のあさんに、写真を撮っていただきました!
実際に撮影をする前に、オンラインで打ち合わせをさせていただいたのですが、その時、ある質問に、わたし、一瞬固まってしまいまったんです。その質問とは・・・
「山下さんって、何が好きなんですか?」
なんのへんてつもない、ごくありふれた質問。それなのに、すぐに答えられなかったんです。・・・というか、思いつかなかったんですよね。「好きなもの」「好きなこと」が。
あれ?私、昔は、好きなことがたくさんあったのに・・・
好きなことを好きなようにやってきたはずなのに・・・
「好きだった」は思いつくけど、「今」好きなのかなぁ・・・
私って、何が好きだったんだっけ・・・
やりたいことを見つけて、進んでいると思っていただけに、この状況が、自分自身、とてもショッキングでした。
この記事の内容
「好きなこと」に見て見ぬふりをしてきた時間
結婚して、生まれ育った東京を離れて、子どもが生まれて、子育てに追われる日々に・・・
自分に使える時間がパタッとなくなり、「やりたい」と思うたびに、「やれない」現実を突きつけられることになりました。
はじめは意識的に「好き」「やりたい」という気持ちを、消していました。
でもそれが、いつのまにか、意識的ではなく、習慣になってしまって・・・「好き」に目を閉じ続けたまま、今まで歩き続けていたのだと気がつきました。
私、自分の気持ちのバランスをとるために、たくさんの「好き」を手放しながら生きてきてしまったんだ・・・
少しずつ思い出してきた「好きなこと」「好きなもの」
結婚前、私の趣味は、カフェ巡りでした。
週末、原宿~表参道~青山とふらふらと歩きながら、いままで立ち寄ったことのないカフェに入って、お茶とスイーツ片手に本を読む時間が大好きでした。
明るい日差しや、吹き抜けるあたたかい風を感じられる、オープンカフェが特に大好きで。
いまこうして、その空間を想像するだけで、心があたたかくなってきます。
東京を離れ、新潟の長岡に移り住み・・・そういえば、あのときは、東京と比べれば少ないものの、子どものベビーカーを押しながら、ちょっといつもと違う道に入って新しいお店を見つけてみたり。
まだ離乳食の娘のごはんは持参しながら、一緒にそのカフェでランチをして。ラッキーな時は、娘がそのまま寝てしまって、ひとときの自分時間、まったりカフェ時間を過ごせることもあったっけ。
そういえば、青森でも、数は少ないけれど、お気に入りで顔見知りのカフェがあるよね。
やっぱり私、カフェが好きだし、食べることがすき♪
そうそう!だから、大学も大学院も、食物科学を専攻してたんだもんね。
あ!そういえば!
私、高校の時に応援団やっていたんですよ。今、娘がチアダンスを習っていて、実は最近、私も一緒にチアダンスを始めたんです!
とお話をすると、なんと、のあさんもチアをやっていたそうで!思わぬ共通点を見つけて、お話が盛り上がっちゃいました。
応援団の練習は本当に厳しくて、辛かったけれど。でも、いまでもこれだけ大切に思えるのは、そこから得てきたものがとても多かったから。
限界までやり続けたからこそ見える、その先にある景色。
本気でその人のことだけを考えて応援し続けたときにはじめて感じられる、あの一体感。
あとはただ、人前に立つことが好きな性格・・・っていうこともあるけど。
好きで選んできたものの先には、今でも私が大切にしている価値観がチラッ、チラッと見えて。
全部、今のわたしに繋がっているんだって、気がつきました。
なんだ、今も昔も、私は私なんだな・・・って。
フォトセッションを終えて
写真撮影も、本当にゆったりと、のあさんの雰囲気そのままに、私も家族もいつものようにリラックスしながらさせていただきました。
今回のフォトセッションをとおして、私は「好き」っていう気持ちに、ふたをして過ごしてきたんだ・・・そのことに気付かせてもらったとともに。
のあさんに撮影をお願いしたからこそ、「好き」を思い出す、宝探しのような、とてもいい時間を過ごさせていただきました。
コミュニケーションを学んだ私にとって、「好き」はもう、「やれない」現実を突きつけられるものではなく、自分を知って、前にすすむきっかけを与えてくれるものになったように感じています。
毎日の中には、楽しいことも辛いこともあるかもしれないけれど。「好き」を上手く取り入れていくことで、もっとわくわくした毎日に変えていけるような気がします。
雨の中の撮影でしたが、のあさん、どうもありがとうございました!
TCS認定コーチ 山下イクミ